セーフティーネットがあるか

かつて保険業界には、不倒産神話があったようです。
すなわち、保険会社であれば、倒産しないということです。
しかし、バブル崩壊に伴い、保険会社が倒産し、しかも、神話に基づいていたため、セーフティネットがなく、保険料などを返戻できないということもあったようです。
そこで、バブル崩壊後に、保険機構が設立され、今ではセーフティーネットが築かれています。
では、FXでは、どうなのでしょうか?
1990年代後半から、FXを行う個人投資家が急増したようです。
それは、日本版金融ビッグバンに負うところがあったようです。
FX業者も増加しましたが、次第に企業体力がもたなくなり、倒産するところも出てきたようです。
セーフティネットもなく、証拠金を返戻できない例も多々あったようです。
そこで、信託保全制度が設けられるようになり、今では、多くのFX業者で採用されているようです。
信託保全制度とは、投資家の証拠金を信託銀行に預けることで、業者の資産とは別とすることです。
これによって、倒産などをしても、債権者に振り分けられることがないようです。
また、取引所FXは、満を持して開設されたとも言われています。
なぜなら、上記で述べたように、業者が主催したものであれば、投資家が安心して証拠金を支払うことができないからとのことです。
このため、取引所FXでは、公共的機関でもある取引所は、投資家の証拠金を全額預かるようになっています。
投資家は、認められた業者を通し、取引所FXを行いますが、業者が倒産しても、証拠金を失うことがないとのことです。
ただし、こういうセーフティーネットがあると言っても、信用リスクが全くないとは言えません。
制度があるとしても、状況によっては、例外が発生する可能性もあります。
投資は、基本的に自己責任で行うとの言われもあります。
この点を重々弁えておくことが大事なようです。